外断熱の家

外断熱の家、もちろん、コンクリート造の家は外断熱は有効だと思いますが、一時期、流行った木造住宅やプレハブ住宅の家の外張り断熱を外断熱の家とうたって、猫も杓子もでしたね。今はあまり聞かないです。どうしてでしょうか?元々、木造住宅では室内側で気密をとって、構造部で断熱材を充填しての高気密高断熱が、世界的な主流です。外断熱の場合は構造部の外側で気密と断熱を取ります。それは日本の独特で、確かに日本の工業製品は優秀ですが、住宅はあくまで国内消費で、グローバルな競争も無い、それは単純な付加価値を付けて商品としての安易な差別化でした。先ず一番は構造材の外側で気密を取る事は構造材が通気されない大きな欠点があります。そして、外断熱は断熱材が発砲ウレタン系で断熱と気密を取る…つまり大きな地震の際は、建物揺れで断熱材が変形し、気密に大きなダメージを与えてしまいます。大きな地震と言えば…東日本大震災。この地震で、外断熱はフィードアウトしました。さり気なく。確かに住宅の進化は目覚ましものがあります。ただ、長い年月で培われたものを基準に進化することが大切だと思います。奇をてらう技術では無く、実績に裏付けされた技術を単に流行りや風潮に惑わされる事がないことが大切ですね。

f:id:kt44:20190215195031j:image